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CAD/CAM

2017年6月8日(木)

 こんにちは、たけだ歯科クリニック 院長の武田禎慶です。

 六月に入りましたので、そろそろ梅雨入りですかね?

 雨が続くと憂鬱になりますが、元気で頑張っていこうと思います。

 

 さて6月4日は、虫歯の予防dayでした。

 今年も小松市のすこやかセンターで行われた歯の検診・相談に行ってきました。

 約1800名の来場者が来られたとのことです。

 これで今季前半の検診はすべて終わりました。

 4月から、3歳児・保育所・小学校・高校は2校と、多くの子供たちのお口を検診しました。

 検診を通じて、一つ言えるのは、「虫歯が少なくなったなー」ということ。

 おそらく、お父さん、お母さん、ご家族の口腔内に対する意識が年々高くなってきているのでしょう。

 

 今回は、デジタル(CAD/CAM)で作製した詰め物についてです。

 近年、歯科業界のデジタル化は凄く進歩しました。

 数年前より格段に性能がUPし精度がかなりよくなりました。

 取引先の近所の技工所(山下技工所さん)にも、昨年末からセレックシステムが導入され、それまでは遠方へ外注に出していた詰め物や補綴物の作製に掛かる日数が短縮できるようになりました。

 下記の写真ですが、数日前より右の奥歯付近に違和感があり、その後、急に痛みがでてきた歯にデジタルで作製した詰め物を装着した症例です。

 右から2番目・詰め物の下での虫歯、神経までの距離は割と近いです。

 今回は麻酔後、虫歯除去時にDocsBestセメントを使用し、1週間ほど痛みが出ないか経過観察をしました。術前は痛みがありましたが、幸い麻酔が切れた後は、全く痛みがなくなり次の工程へ。(DocsBestセメントについて次回以降に改めて解説します。かなりの確率で神経を温存できると思いますが、決して万能ではないです。使用テクニックがいりますね。ちなみに小松で使用したのは僕が初めてです。)

 症状がない事を確認し、詰めのを入れるために、歯の形を整えます。

 そしてシリコン印象材で型を取ります。(印象採得)

 出来上がった模型を技工所でスキャニングと設計

ブロック削りだし(E-MAX)

 模型で最終調整(技工所)

口腔内試適・調整・装着(レジンセメント・ユニセムⅡ使用)

 というように従来は技工士さんがワックスで詰め物の形を作り、鋳型作製、ワックスを溶かして、使用する材料を置き換える方法(今でもあります。保険の銀歯はこの方法です。作成時、材料が膨張したり収縮したりするので装着時の調整時間がかかる事があります。)

 デジタルでの作業は、寸法の変化が少ないです⇒適合良いw

 あと数年後もっと変わるでしょう。 

 今回は模型をスキャニングしていますが、今後は、歯を削った後、従来の粘土様の物での型取りは少なくなり、口腔内スキャニングで詰め物を作る時代が普通になるでしょう。

 

作製物 右上5番 MOD E-MAXインレー  山下技工所 鈴 君

 

 

 

 

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